東方闘犬劇....Jan/2011
原作・原曲:上海アリス幻樂団
アレンジ曲提供元(敬称略)
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『東方闘犬劇』DVDバージョン |
その他、東方闘犬劇の関連動画は以下のリストからどうぞ↓
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東方Project二次創作3DCGバトルアクションムービー。
2009年3月ごろ製作開始、2011年1月末公開という、二年弱に及んだ製作でした。途中で10ヶ月くらいHi-νガンダム作ってたりしてたので、実質作業時間は1年程度。特に前半部分(〜4:20)は各種テストも行いながらの製作だったためか、前半だけで9ヶ月くらいかかってしまいました。
後半7分はスムーズに進み、約3ヶ月で完成。
飛行機やロボではなく、生身の人間でのスカイアクションというものを以前からやってみたいと考えていた時期に東方にハマり、二次元的な弾幕を三次元でどう解釈するかというチャレンジも面白そうと思い、製作を開始。
今後の3DCGアニメ量産のためのトライアルも同時に行い、新しい試みだらけの製作でした。
以下、東方闘犬劇製作におけるテーマ
このあたりを考えながら作ってました。
当初はテスト色が強い動画でしたが、思った以上の反響のため気合が入ってしまい、初の10分以上となる作品となってしまうことに。
さらに東方Project原作者のZUNさんの同人活動についての意見から同人活動に興味を持ち、途中からDVD製作する事に決めました。意外に思われるかもしれませんが、当初はニコ動&YouTubeに公開して終わりにするつもりだったのです。初期の途中経過作品でnasaの宇宙画像を使っていたのは、その名残です。さすがにお金取るとなると、それは許されないだろうということで、宇宙素材は自分で描き直しました。
また学生時代にマクロスゼロを見て3DCGでの板野サーカスに未来を感じ、ずっと3DCGでのサーカス表現について考えていたため、今回も板野一郎氏が手がけた映画ULTRAMANやアニメ・ブラスレイターを参考に、自分なりのサーカス表現を考えながら作っています。まだまだ板野氏には程遠いものの、多少は近づけただろうという自信はあります。
あと個人的な話なんでスルーしてもらってもいいんだけど...
実はこの製作を始める前の2006年〜2008年あたりはスランプで、まともに3DCGを作りもせずバイトで食いつなぎながらネトゲやったりMOD作ったりしてダラダラ過ごしてた時期でした。3DCGの仕事も一応やってましたが、モデリングだけ。
才能に限界を感じただとか、何がやりたいか解らないとか、有りがちな今となっては下らないことで悩んでた時期でしたが、何気なく作ったバルキリーMODの動画作ってて、「あぁやっぱり動画作ってるのが楽しいな、一生これやって食っていけたらなぁ」とかアホな事を考えてました。
その後、どうせならアホな事やって玉砕すれば諦めもつくだろうと吹っ切れた感じで、「自主制作3DCGアニメを作ってるだけで一生食っていくには」という事から逆算する形で今後どうするか考えた結果、一番重要なのは限られた労力の配分と考え、時間のかかるモデリングは簡素にして、唯一自信のあるモーションと演出で引っ張る動画を量産して、DVD販売、データ販売してみようと考えました。それのトライアルの意味も含めて作ったのが東方闘犬劇です。結果的に闘犬劇のDVDも作りましたけどね。東方Projectの二次創作を題材に選んだのは、単にちょうどその当時ハマってしまってたというのと、前述のとおり、以前からやりたかった生身の人間でのスカイアクションができそうな題材だったからです。どうせやるんだったら、好きな物作ったほうが楽しいですし。
また、現状違法アップロードが氾濫してますが、これを個人もしくは少人数で管理するのは一苦労。それならいっそ、自分でアップロードしてコントロール出来る範囲に置いたほうが宣伝にもなって得だろうと考えて、本編は全てニコニコ動画及びYouTubeへアップロードしました。さらに自身の技術をブランド化することを考えました。ようは「ここで動画買ってくれたら次も頑張っちゃうよ」という感じですね。この方法なら、タダで見れるようにしたほうが宣伝になって得。これは一回コケたり、なんらかの原因で信頼を失ったら取り返しの付かない諸刃の剣ですが、ある程度の自信がありました。
漫画家や小説家と同じく、ほぼ一人でやれるので横槍が少なく小回りが効くので、思い切った作品や、あまり需要のないニッチな層に向けての動画を作れることで、今のアニメ業界含めた映像業界に風穴を開けてやれるんじゃないかという思い上がりに近い自信です。出来るかどうかは別として、人生かけてやる価値はあります。
東方闘犬劇では、今までやったこと無いことばかりで苦労の連続でしたが、なんとか完成に漕ぎ着け、おかげさまでとても好評な動画となりました。本当にありがたいことで、感謝の言葉をいくら並べても足りません。しかし、現状の成功はこれが東方Projectの二次創作であり、原作者のZUNさんはもちろん、アレンジ曲提供者の皆さん、広島国際大学空手部をはじめとする協力者の皆さん、さらに東方ファンの皆さんという大きな補正があってのことです。自分一人の技術の成功とは口が裂けても言えません。これを忘れず、調子に乗らず今後も頑張っていきたいと思います。